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★一級建築士事務所久坂美津子設計室は女性建築家・店舗デザイナーが住宅・店舗の新築・リフォームの設計監理をする設計室です。

TEL.

ケイちゃんちのリフォーム 39年のマンションのスケルトンリフォーム 

第1回トステム設計コンテストキッチン部門 優秀賞

ケイちゃんはいつも私のそばに寄り添い私を見つめていた。
出かけて戻るといつも玄関で迎えてくれてキスをした。
泣いている私の肩に手を当て慰めてくれた。
私が旅に出ると、毎日玄関でじっと待っているケイチャンを見るのは切ないと猫シッターの娘に言われた
長い旅から戻ると
玄関でプィと横向いてキスをしないケイちゃんでした
ケイちゃんのために床暖房にしたくてリフォームしました。
19年間一緒に暮らしてくれてありがとう。

自然を感じた暮らしがしたい!
自然の風を取り込みエアコンに頼らずに快適に暮らしたい!
夏は、北のまどからの涼しい風を各部屋に通します。
窓やバルコニーには、朝顔と風船かずらなどで緑のカーテンを作り日差しを遮りエアコンに頼らずに暮らせるようにしました。
日々手入れしながら豊かに暮らせるような自然素材を使い、季節を感じて暮らせるようにしました
住まいを手入れすることも生活を楽しむこと。

床暖房は快適!
床暖房は快適です。床暖房をするなら便所、洗面所など全室にすること。
ここもそうしています。
冷えは万病の元といわれていますが、特に冷え性の方に床暖房をお勧めします。冷え性が改善されます。我が家はガスの温水床暖房ですが、熱源は電気でも灯油でも良いですが温水式をお勧めします。

スケルトンリフォーム
既存の造作、設備機器全てを解体撤去し躯体だけにします。 
設備のからむ浴室、便所、洗面所、キッチンも自由に配置できるリフォームです。ケイちゃんちも水周りの位置は全て変えました

バリアーフリー  
玄関で120mm上がればあとはバリアフリーです。
UBを低床タイプにしてその高さにあわせて全ての部屋の床を平らにしました。

ワンルームは暮らしやすい!
リフォーム前は4LDKでしたが、キッチンを中心にワンルームのような感じにしました。
和室、北の部屋、東の部屋と引き戸で
3つに分けられます。一部屋が広くなりバリアフリーになったので季節に合わせ、生活シーンに合わせて楽に好きな模様替えできるようになりました。北の部屋は、家具で仕切れば2室に分けることも可能です。

オープンキッチン・・・・クローズキッチン 
キッチンを部屋の真ん中に造りました。
          キッチンを中心にしたことで日が入り自然の風の通るキッチンになり、どこからでもアクセスしやすくなりました。
真ん中ってすばらしい開放感です。
夏は涼しいので全開のオープンのキッチンにします。
クッキングパーティの日も全開でオープンキッチンです。北の部屋はクッキング教室になります。
キッチンを見せたくない時は、クローズします。
「北の部屋」の3枚の格子戸を引くとキッチンはクローズできます。
そうすると「
北の部屋」は廊下スペースも取り込み広くなります。
ガスレンジ前の耐熱ガラスの後ろに側に引き込まれている引き戸を引くとキッチンは全く隠れます。
生活シーンに合わせて全面クローズ、部分クローズといろいろと使い分けが出来ます。
夜はクローズしてキッチンの照明をつけるとキッチンは大きな
行灯スペースになります。
昼のシーン夜のシーンと違った雰囲気で楽しめます

  所在地   武蔵野市
  居住者   1名
   構造規模   RC造
  床面積   82.00u
  竣工年月   2007年7月
  施工者   田村工務店
  床暖房 施工者   富士環境システム

   
 玄関
ここで12cmあげればあとはバリアフリーです。
 玄関の下足いれ
引き戸を引けば収納戸棚です。上部は間接照明です。下足と傘、キャリーバックは半分で収納出るので後の半分は紙や書類の収納にしています。
   
 間接照明ボックスは収納スペースになっています

部屋からは間接照明ボックスにしか見えませんが、和紙のアクリルの引き戸を引くと収納スペースになっています。古いマンションなので上階の水周りの下には上階の配管が下がってきているので天井を低くして上部の配管を隠しながら収納スペースにしています。

キッチン
 廊下の奥の鏡には、バルコニーの緑が映って周りを明るくします。鏡の引き戸を開けると収納棚です。コート、帽子、そして掃除機はそのまま出してパイプ部分を伸ばしてすぐ使える形で収納しています。
   
 キッチン
前の引き戸を強化ガラスの後ろに引きこんで開放した状態です。
 キッチン
東の部屋から見たキッチンです。壁を作らずトステムの食器戸棚を仕切りに設置しています。
   
 壁の厚みを利用した、奥行きの浅い収納棚


キッチンの後ろ側に、扉を開けると茶碗、調味料、お茶などを一列に収納できる壁厚を利用した戸棚を設けました
。オープンになったキッチンを収納の扉を開けた状態を北の部屋から見ています。

 ティキッチン

「美味しいお茶を飲みたい」とカップ、ポットにこだわっているうちにそれぞれが増えてしまいました。元浴室だったスペースに、パントリーをつくり、その手前に水屋のようなワンシンク、ワンコンロのティキッチンを作りました。二つのキッチンを生活シーンで使い分け、楽しく美味しい生活ができます。 数人でクッキング゙する時などは水場が二つあると、とても便利です。

   
ティキッチン

ティキッチンの後ろに冷蔵庫があるので冷蔵庫の物を出し入れする際のカウンターとしても便利なティキッチンです。
鏡の引き戸を引くとパントリーです。

 パントリー

3面の壁に棚を設け引き戸を開けたら全てが見える収納です。食品、梅干漬け、ラッキョウ漬け、酒、ワイン類、かご、予備の電球等の収納です。

   
東の部屋  鏡のマジック

壁や引戸に鏡を使うことで部屋の奥行き感をだし、より広く感じさせています。引き戸につけた鏡は、バルコニーの緑を写しこみ部屋を明るく気持ちよくします。この引き戸の引くと収納になっています。

 東の部屋
和室との間仕切り壁に鏡を張っているので、バルコニーの緑が映り込み壁が消えてしまいます。目の錯覚で緑がつながって広医庭に見えます。
   
 洗面所・浴室  
   
 洗面所
上部のオープン棚の籐のかごはタオル・下着に収納です。
タオル掛けの奥にある紙巻器は優れものです。
トイレットペーパーで洗面ボールに付いた髪の毛をふき取り、そのあとは少しぬれたペーパーで床に落ちた髪の毛もふき取ってしまうのです。
紙巻器が見えるのは気になるというクライアントには洗面カウンターの下に取り付けたりしています。

 タオルのたたみ方・トイレットペーパーについて
    
 坪庭

窓のない部屋は閉塞感があります。5つしかない窓をひとつ使ってしまうと部屋にしわ寄せが来てしまうので浴室と便所を窓辺に作るのはあきらめ、浴室と便所のコーナーに半畳ほどの坪庭を作り坪庭に向けて浴室と便所の窓を設けました。坪庭は、壁に貼った鏡のマジックを使い広く見えるようにしました。日中ライトをつけているので植物は元気に育ちます。

坪庭の明かりが浴室と便所の部屋に広がりを作ります。室外に面した窓ではないですが、閉塞感は感じなくなりました浴室のライトをつけず坪庭の明かりで、入浴すると疲れた目を緑が優しく癒してくれます。

   
 便所
窓から坪庭を見る
 便所
鏡が狭さを解消してくれています。
   
 便所
掃除用具、タオル、ペーパーなどのオープン収納棚を設けました。母の残した着物を再活用した布をさげて隠しながら布の柔らかさをアクセントにしてタペストリーに見たてています。
 便所 収納しやすく使いやすく

物は使用する部屋に収納するのが基本です。収納する物にあった奥行きの収納が便利です壁の厚みを利用した収納(タオル、トイレットペーパー、掃除道具等)

 タオルのたたみ方・トイレットペーパーについて
    

   
 北の部屋
キッチンのガラス戸をオープンにしているところです
 
   
   バルコニー
奥行きが1間あるといいですね。
気候の良い日はここでブランチやランチをします。

 


バナースペース

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