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★一級建築士事務所久坂美津子設計室は女性建築家・店舗デザイナーが住宅・店舗の新築・リフォームの設計監理をする設計室です。

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色についてあれこれ書いていきたいと思います。

1・白について
最近のインテリア雑誌で、床、壁、天井、家具を真っ白にしたインテリアを多く見ます。白いインテリアで思い出すのは、映画「華麗なるギャツビー」のミア・ファローのリビングルームです。全てがが真っ白というインテリアの中で、白いファッションのミアファローが美しく際立っていました。部屋の室礼もウインドビューも含めて全てがゴージャスな怖いような白い空間でした。この6月にはデュカプリオで上映されるインテリアはどうなるのかが楽しみです。



白は幅の広い色です。どの白にするかで雰囲気は違ってきます。青みがかったクールな白、グレーが入った落ち着いた白、黄の入ったクリーム系のナチュラルな白、赤みがかったあたたかい白、ピュアな白など。
その中でも、オイスターホワイトと言われている白がお勧めの白です。この白は陶器のボーンチャイナの色味です。紅茶にミルクをどんどん加えていったらできる白。大方の日本人の肌を美しく見せてくれる白です。紅茶の琥珀色にミルクを混ぜて行って出来るオイスターホワイトは癒される白だなと思います。
また、赤みの入った白も、肌を美しく見せてくれるので珪藻土の壁などに使います。どちらもぬくもりのある白です。
真っ白は、高齢になると目が疲れます。そして緊張させる色です。ブラウンや他の色と組み合わせて使うと緊張感が緩んで居心地よくなります。

ライトによっても色の見え方は変わってきます。ライトは体にやさいい電球をお勧めします。蛍光灯をお使いの場合は蛍光管を電球色に変えていただければ大丈夫です。また気をつけなければいけないことは同じ部屋に白昼色と電球色を混在させないことです。それは、とてもちぐはぐな落ち着かない雰囲気の部屋になってしまいます。

2・色と暮らしてみる
誰でも好きな色、居心地の良い色、リラックスできる色、気持ちにぴったりの色があります。そんな色と毎日暮らせたら楽しい暮らしになると思います。そんな色を一面の壁だけに取り入れてませんか?
フォーカルポイントになり、空間に動きが生まれます。奥行き感もでますので空間を楽しめます。また、ライティングもその一面の壁にフォーカスすれば、アクセントウォールになり奥行き感がしっかりでます。
でも気をつけてください。 自分が身に着けたくない色はインテリアにも使わなないほうが良いと思います。

1・玄関ホールの壁一面
2・キッチンの正面の壁一面
3・ベットルームのベットヘッドの壁一面 
4・リビングルームのアートを引き立てるためにその背景の壁一面
5・ダイニングルームの窓の無い壁一面

配色について
補色ですとお互いに引き立てあうので基本は補色で組み合わせると失敗がありません。
補色とは、色相環の反対側にある色です。たとえば、赤と緑。紫と黄色などです。たとえばピンクは赤に白を入れていますので緑にも同じように白を入れたような色味にするとソフトで柔らかな配色になります。濁色、濃色でも同じことです。黒の混じった赤でしたら黒の混じった緑にするというようにしますとしっくりします。


光熱費ゼロを目指して:階段ホールの天井をお客様の好きなグリーンを。和室の踏み込みの柱に補色の赤を。
 自邸:玄関ホールの一面の壁のみ黒の入った赤を。 コルビジェのサボア邸:壁にいろいろな色がありました。この色でしたら日本の住宅にも使えます


色を部屋の壁や天井には取り入れるのにはちょっと抵抗のある方
または、華やかな色を取り入れたい場合は、クッションやタペストリーなどファブリックで取り入れることをお勧めします。ファブリックでしたら居心地がよくないと思えば、簡単に取りはずすことができます。花瓶、モビール、アート、花などで気軽に色を取り入れる方法もあります。
                               クッションの色についてを見る

3・天井の色
大方の本では、天井は明るい白系にしたほうが圧迫感が無く天井が高く見えると白系を勧めています。大方の人もそう思っています。でも、私は天井は暗くしたほうが天井が何処までも上にあるように高く感じると思っています。
それには赤みを入れた黒色がベストだと思っています。我が家の天井は赤を入れた黒色にしていますが、体感した方は私の意見に納得してくださいます。こげ茶色もいいです。杉の木などの天井板にしてこげ茶にするのもしっくりします。しかし、風水では黒い天井はおすすめしていません。
黒色を体感してみたい方は、いつでも事務所にお出かけください 
こげ茶色を体感してみたい方は「キッチンひだまり」へ


もう30年も前ですが、ヨーロッパを回ったときにスペインの空港の天井が真っ赤だった。さすがスペインだわと感激しました。その点、日本に帰ってきたと感激するような空港でないのが残念。

デザイナーにとって、天井は「らしさ」を出すのに一番力を入れるところだと思います。教会などの天井は「らしさ」でいっぱいです。住宅ではいつも予算がいっぱいいっぱいでつくりますので、天井にこることはあまり出来ませんが、建築予算があるかないかで天井の懲り方にも違いがでてくるものだと思います。



ハギちゃんち:LDKは天井を赤の入った黒にしています。
自邸:天井壁とも赤の入った黒


目黒雅叙園:トイレ
                                      2013.0404 記 久坂美津子



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